まずは内張りのはずし方(後部座席側)の説明です。
(リアスピーカー4発のからくりだけを見たい方はコチラをクリック)
<今回使用したもの>
左から スピーカーケーブル、工具類、ラチェットレンチです。
どれもホームセンターや車屋さん、100円ショップなどで揃います。
<特によく使う工具>
左からパネルはがし、ドライバー、ピン抜きです。
車屋さんの工具コーナーに置いてあります。
ドライバー以外は無くても出来なくはありませんが、あると作業が楽になり、
スムーズに進みます。
特に女の人なんかは力まかせの作業は難しいと思うので
揃えると良いと思います。
工具が用意できたら
後部座席をこのような状態にしたら、準備完了です。
そして、いよいよ内張りをはずしていきます!まずは…
1.運転席側の後部座席ステップ部はずし
パネルはがしを写真のように差込み、てこの原理で持ち上げていきます。
注 : キズを気にする人は、必ず作業箇所とパネルはがしにマスキング(テープ等で
当たる箇所を貼って保護すること)して下さい。
※マスキングをしないと、写真のようにキズだらけになります。
パネルはがしによって、一箇所浮いてきたら、そのままスライドさせて、またてこの原理で持ち上げるの繰り返しで
取れるはずです。
(しかし、無理矢理持ち上げるとクリップなどが折れてしまう場合があるので、慎重に探りながら
行ってください。)
はい、無事とれました
クリップの位置や構造が分かってくれば、2回目以降のバラシは
効率よく正確にはずせると思います。
まずは、この一歩から全ては始まります
2.スライドドア側のステップ部はずし
先ほど同様、パネルはずしを差し込んで、てこの原理で持ち上げていきます。
やはり初めは慎重に。
はい、とれました!
内張りが外せるようになってくれば、カスタマイズの幅も
広がります。がんばってくださいね!
3.座席下の内張りはずし
赤丸部のピンで固定されていますので、それらをはずしていきます。
ここで使用するのが、「ドライバー」と「ピン抜き」です。
とくにピン抜きはその名の如く、ピン抜きに特化した工具ですので
ピン抜きには絶大な威力を発揮します。
注 : ↓余談なので飛ばしても良いです。
私は、ピン抜き購入前、ピン抜きをナメてました。
「あんなの無くたって、ラジオペンチとマイナスドライバーがあれば十分だぜ!」と。
しかし購入してからは、その考えを覆されました。
内張りはずし(特にドア部など)を何度かやれば、ピンはずしの苦労が分かるかと思います(笑)。 コレはあると便利ですよ!
ピンにはいくつか種類がありますので、種類ごとにはずし方を伝授します
■
ノーマルピン
攻略法 : ピン抜きを差込み、てこの原理で持ち上げてみよ!
さすれば道は開かれん
■
プッシュピン
攻略法 : 何でもよいので先の細いもので 真ん中のボタンを押してみよ
真ん中が凹んだら、ノーマルピン同様のやり方で抜けるはずじゃ
■
ビスピン
攻略法 : ドライバーで回してみよ 「ほら ちょっと持ち上がってきた」
となったら ノーマルピンの如く 抜くがよい
以上!ピン抜き攻略法でした。
ピンを全てはずせば、座席下の内張りは上に持ち上がるようになり、かんたんに
取れると思います。
4.ラケッジフック周りはずし
私はまず、ラケッジ周りのゴムを外しちゃいます。
(写真一枚目)
しかし、はずすとブチル(黒い接着剤)の糸もいっしょに
ついてきて、周りの内張りを汚します。
なので、ゴムを外さなくても出来る方は外さなくて良いかもです。
(私は妨げになるものは基本、すべて取っ払う性格なので外してしまいます。)
内張りは1.2.のステップ部同様のやり方でいけると思います。
5.後部座席の壁側内張りのピン抜き
赤丸部にノーマルピンがあるので抜いていきます。
スライド側も同位置です。
6.壁側の内張りはずし
まず一枚目の写真の赤丸部にピンが見えますので、パネルはずしで
そこから攻めて、はずしていきます。
一枚目写真付近のピンが全てはずれたら、上内張りに差し込んであるフック部
(二枚目の写真)を手かパネルはがしで外していけば、めくれるようになると思います。
フックやピンが全てとれたら、あとは向こう側(二枚目写真矢印)で引っかかってるだけなので
向こう側から引っ張れば(下側ちょっと苦戦するかもですが)、取り出せるようになると思います。
ここはちょっと今までの内張りの中では難易度が上の方になりますので、ちょっと大変です
とにかく作業にとりかかる前に、はずす内張りの全体をよく見て、構造を確認するようにしましょう。
そうすることによって、外し作業のイメージが浮かんでくると思います。
とにかく分析も大事です。
あと、先ほども言いましたが、初めて内張りをはずす時は、くれぐれも慎重に
構造もわからないまま、雑に、力任せに はずそうとすると内張りを破損させたり、フック部などを
折ったりしてしまいます。くれぐれも慎重に!これは常に頭に入れておいてくださいね。
外すことに成功すると、スピーカーとご対面↓
ちなみに↓
スライドドア側はドア部のゴムをはずしてから…
前のピンを抜いていけば取れます。
そして、この作業中に事件が起きたのでした…
注 : 余談ですが、皆さんにも起こりうることなので、時間がある方は読んで注意して下さい↓
この内張りを外した瞬間でした…
「カラ、カラカラ…」
私は、何が起きたのかすぐに分かりました。
外した内張りのピンが車内のボディーの穴の中(いわゆるサービスホール)に
落ちてしまったのです
これは内張りはずしという作業で、絶対に起こしたくない最悪の事件です
穴の中のどこにあるのか分かれば、どうやって取り出すか考えて、あとは取れば済むのですが、
しかし、私の場合、穴の中のどこに落ちたのかも分からず、穴の中に電気を照らして覗いてみても
まったく見えず、あちこちバラしてみたり、配線通しで捜索したものの、結局みつかりませんでした…。
では、なぜこの事件が最悪なのか。分からない方もいるかもしれませんので説明します。
失くしたクリップ自体は、車屋さんでも売っているので、買って付ければ済みます。
私が危惧しているのは、車のどこぞに落ちたクリップの方です。
こいつをそのまま放置しておくと、車を動かしたとき(運転したとき)に クリップが動いて
「カタカタ…」 とか 「カラカラ…」という異音を出される可能性があります。
(がっちりどこかにハマってくれていれば問題ないのですが…)
この不快な音を 車を運転する度に鳴らされたのではたまりません。
結局、この事件のせいで、無駄な時間を割き、しかもそれが報われないという悪夢のような
体験をする羽目になってしまったわけですが…。
どうか、これから内張りはがしをやられる皆さんには、こういった災難が起きませんよう 注意下さい。
以上、悪夢の出来事でした。
※ちなみに、その後の運転でカラカラ音はありませんでした。(良かった
)
作業の続きです
↓リアのスピーカー配線です。
<リアスライドドア側スピーカー配線>
リアスピーカーをこれから付けようと思っている方の為に
配線写真を載せておきます。
写真で、赤テープで巻かれている配線がスピーカーケーブルです。
(納車直後だとコネクタになっていて、白いテープで他の配線に巻かれています。)
赤黄ケーブル(+) → スピーカーの+へ接続
紫白ケーブル(−) → スピーカーの−へ接続
これで音が出ると思います
<リアドア運転席側スピーカー配線>
赤(+) : → スピーカーの+へ接続
緑(−) : → スピーカーの−へ接続
同じく、これで音が出ると思います
がんばってみてください
内張りはがしの続きを進めます。
壁上側の内張りをはずしていきます↓
7.壁上側の内張りはずし
シートベルトをはずす為、まずカバーを持ち上げます。(一枚目の写真)
マイナスドライバーやピンはずしを差し込んで持ち上げます。
カバーが持ち上がったら、いよいよラチェットレンチの出番です
シートベルトなどの安全装置等は頑丈なので、モンキーレンチなどでは到底はずせません。
(私は無理でした。マッチョな人なら外せるのかもしれませんが…)
このラチェットレンチがあると、また作業の幅が広がりますのでおススメです!
見事、ラチェットレンチの力によって(それでも力要りますが
)
シートベルトを外すことができたら↓
いよいよパネルはがしを差し込んで、内張りのピンを抜いていきます。
ちなみに、これだけのピンで止まっています。
取り外す際の参考にしてくださいね
反対側も同様な手順ではずせるはずです。
以上、後部座席のばらし方でした。
力の要る作業があるので、女性の方にはきついかもしれませんが、
そういう作業は彼氏やだんな様、はたまた意中の人にお願いして乗り越えていって下さい。
かなり長くなってしまいましたが、ここまで見てくださった方ありがとうございました。
もし、サイトを見て作業をされる方がいて、「うまくバラせた」なんてコメントを
いただけたら幸いです。皆さんのご武運をお祈りしております
超絶Androidカーナビ!
続いて「スピーカー4発のからくり」篇です
いきなり配線図ですが、分かりますか?
(スピーカーの絵と字が汚いのは、ツッコまないでください。)
私が愛読している車雑誌「カーオーディオマガジン」の方たちが編集している
「カーオーディオハンドブック」という本があるのですが、それを読んでみると
「2発を並列でつないだ2組を、直列でつなぐ…並列によって4Ω(インピーダンス)から
2Ωとなったそれぞれの組を、直列でつなぐことによって4Ωに戻すことができるのだ。」
(カーオーディオハンドメイドブック5より引用)
簡単に言うと、4つのスピーカー全てを並列でつなぐとインピーダンス(抵抗)が下がるので
それぞれの組を直列でつなげば抵抗を戻せるという技のようです。
各スピーカーにはインピーダンスが設定されているので、この技でインピーダンスの
調節が出来ることはありがたいですね。
それで、今回なぜ後ろをバラしたかというと、上の図中のゴールドの線を交換する為です。
(そこだけ周りのスピーカーケーブルより太さが細い為)
↑上が用意したケーブルで、下が純正のケーブルです。たいぶ太さが違います。
ケーブルの交換をして、こんな感じで配線の取り回しを完了させました。
作業後、特に変わらないだろうと思いつつ(オーディオユニット→スピーカーは
純正のケーブルなので
)、試聴してみると…あれ!?ちょっと音がくっきりしてる?
交換作業直前に、一応、現状の音を聞いておいたので間違いないと思います。
スピーカーケーブルって、けっこう重要かもしれません…。
こうなると、オーディオユニット→スピーカーまでの純正ケーブルを社外品の
もうちょっと太くてイイやつに変えてみたくなりますが、先立つものが…。
というわけで以上!「リアスピーカー4発のカラクリ」でした
興味ある方はやってみてください。

カーオーディオハンドメイドブック 5
ちなみに、スピーカー4発の技でご紹介した内容が載っていた本がコチラです。
カーオーディオに興味のある方は、読むだけでも楽しいかもしれません。おススメです!
(簡単な内容のハンドメイド法ももちろん載っていますが、素人にはなかなか難しい技も載っています
)

はじめてのカーサウンド&ビジュアルカスタマイズ
車内の音楽環境を良くしたい(デッドニング法等)とお考えの方にはおススメの本です
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